業務おすすめAI
経理・会計におすすめのAIツール比較|請求書・経費精算を自動化
公開日: 更新日:
「月末の請求書処理に2〜3日かかる」「領収書の入力が追いつかない」——経理・会計業務は定型作業が多く、AIによる自動化との相性が高い領域です。本記事では、請求書処理・経費精算・記帳自動化など用途別の実在するAIツールを比較し、中小企業が失敗なく導入するためのポイントを解説します。
経理業務でAIが自動化できる主な作業
経理・会計業務は毎月繰り返される定型作業が多く、AIによる効率化の恩恵を受けやすい領域のひとつです。AI会計ソフトの普及に伴い、従来は手作業だった以下の工程が自動化できるようになっています。
- 請求書の読み取り・データ化:AI-OCRで紙・PDFの請求書を自動入力
- 経費精算の自動仕訳:レシート撮影から仕訳・承認ワークフローまで一貫処理
- 銀行明細の自動同期・仕訳:口座・クレジットカードの明細をリアルタイム取り込み
- 月次レポートの自動生成:入力データから財務サマリーを自動作成
- 税務申告書類の作成支援:各クラウド会計ソフトが搭載する申告補助機能
経理AIツール選び方のポイント
経理ツールは会計基準・税制改正への対応が必須なため、信頼性と継続的なアップデートが特に重要です。以下のポイントで比較しましょう。
- インボイス制度・電帳法への対応:2023年以降の法改正に対応しているかを確認する
- 銀行・クレジットカードとの自動連携数:利用している金融機関が連携対象かを確認する
- AI-OCRの精度:手書き・FAX・海外書類など自社で扱う書類形式に対応できるか
- 会計士・税理士との情報共有機能:顧問先との連携をスムーズにできるか
- セキュリティ:財務データを扱うため、暗号化・アクセス制御・バックアップを確認する
クラウド会計ソフト(記帳・申告)比較
国内で広く使われているクラウド会計ソフトはいずれもAI機能を搭載しており、銀行明細の自動仕訳・AI-OCRによる書類読み取りが標準化しています。選定にあたっては機能差より、自社規模・顧問税理士の対応可否・連携金融機関数で判断するのが現実的です。
| ツール名 | 提供元・特徴 | 向いている規模・用途 |
|---|---|---|
| freee会計 | freee株式会社提供。自動仕訳・AI-OCRによるファイルボックス機能・インボイス管理を搭載。UI設計が直感的で非経理担当者でも扱いやすい | 個人事業主〜中小企業。自社経理を内製化したい |
| マネーフォワード クラウド会計 | マネーフォワード株式会社提供。連携サービスからの明細取り込みと仕訳の自動化が強み。複数社管理や会計事務所向け機能が充実 | 中小〜中堅企業。会計事務所と連携して使いたい |
| 弥生会計 | 弥生株式会社提供。国内導入実績が多い老舗クラウド会計ソフト。AI-OCRによるスキャンデータの自動読み取りに対応 | 弥生製品のユーザーが多い地域・業種 |
経費精算・請求書処理AIツール比較
クラウド会計とは別に、経費精算・請求書処理に特化したツールも多く存在します。業務フローや処理件数に応じて専用ツールを組み合わせると効果的です。
| ツール名 | 提供元・特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| Bill One | Sansan株式会社提供の請求書受領・処理サービス。2026年夏にAI自動起票機能をリリース予定で、過去データから勘定科目・金額・税率を自動入力 | 月次の受領請求書件数が多い中小〜中堅企業 |
| バクラク(BaclLog) | 株式会社LayerX提供。AI明細仕訳機能(2025年8月リリース)でOCR×生成AIによる請求書処理を自動化。申請・承認ワークフローとセットで管理できる | 稟議・申請・経費・請求書を一元管理したい |
| 楽楽精算 | ラクスが提供する経費精算サービス。レシート撮影・AI-OCRによる自動入力・承認ワークフローをセットで提供 | 経費精算の申請〜承認フローを電子化したい |
請求書AI処理の具体的な仕組み
近年の請求書処理AIは、OCRと生成AIを組み合わせることで、手書き・FAX・PDF・紙を問わず高精度でデータ化できるようになっています。一般的な処理フローは以下のとおりです。
- 請求書をスキャン・撮影、またはメール受領
- AI-OCRが取引先名・日付・金額・品目を自動読み取り
- 過去の取引履歴をもとに仕訳科目を自動提案
- 担当者が確認・修正して承認(ワークフロー)
- 会計ソフトへ自動転記・証憑として電子保存
まとめ|法対応を確認しつつ、最も工数のかかる1工程からAI化する
経理AIツールは、インボイス制度・電帳法への対応が前提条件です。そのうえで、月次で最も工数がかかっている作業(請求書処理・経費精算・銀行明細仕訳のどれか)から1つに絞ってAI化を試みるのが失敗しないコツです。いきなり全工程をAI化しようとするより、1工程の自動化効果を確認してから順次拡張する進め方が現実的です。経理を含むバックオフィス全体のAI化を検討する場合は、バックオフィスAI化・BPO比較もあわせて参考にしてください。